残念ながらその楽しみ方では楽しめない

結構、そういう瞬間ってあるよなあ。
その売り方では買えないとか、その在り方では生きていけないとか。いやそれは違うか。
やっぱこう我ながら独善的なんだけど、それしかないってものをギリギリのライン狙って楽しむしか接点というか妥協点ってないのじゃろうか。

今までで一番印象的なTRPGセッションとは?

それは人によって様々で、シナリオが練れてるだとか戦闘がシビアだとか面子が素晴らしかったとか理由も色々あるだろう。
確かにそれはそれで印象的であろうが、そういう切り口ではないがゆえに印象的なセッションというのもある。
おいらの場合、会社の後輩の家にAD&D 2ndを遊びに行ったときのことは忘れがたい思い出となっている。
遊ぶ面子とともに後輩宅(正確には後輩の祖母宅)である団地の1Fにお邪魔すると、どうも部屋が散らかっている様子。なんと空き巣に入られた直後だったのだ。
警察が来て後輩は事情聴取に捕まるし、おいらともう一人は別の部屋で身を潜めるように事の成り行きを見守っていたものだ。
その日、ちゃんとセッションをしたかどうか実は記憶がない。つまり一番印象的なセッションであるはずが、セッションしてないというオチがつく。
これでは何なので、ちゃんと遊んだ中でのエピソードも。
同様にAD&D 2ndで遊んだセッションは、確かに印象的で忘れられない内容であった。
当時とくにシナリオだとか世界に依存した遊び方をしていなかったため、その日のセッションは言葉にすれば単に「冒険者が娼館に遊びに行く」というシチュエーションを行っただけであった。しかるにあの中学生的高揚感はなんだったのだろうか。
たしかまだ低レベルの戦士3人くらいで組んでいて、情報収集のために娼館に行かねばならないという話ではなかったか。
おいらはそこに至るまでにTwo-Hand Weaponの戦士相手に右手・左手両方のDisarmを成功させていい気になっていたような気もする。
俺たちはDMに細かく設定された娼館に入ると、金もないのにハイランクのおねーさんとBluffだとかDiplomacyだとか所によってAcrobaticsやAthletics(4e Skill準拠)するためにまずフロントと交渉するのであった。かなり適当なやりとりがあった後、フロントのマネージャーは“女の子の名前が入ったボール”を入れた抽選箱を抱えて戻ってくる。つまり相方の女の子を指名するのは、ダイスを振った結果によって変化するのであった。そしてダイス目によって良い悪いが分かるわけでもないのに、極目を狙ってダイスを振る漢(自分)たちの姿があった。たぶん端からはどうでもいいことを熱中して行っている図式(相手の女の子が“当たり”なのか“外れ”なのか全然分からないのに、かたやしてやったり、一方が真剣に悔しがる)は、小林まこと「1・2の三四郎」序盤でよく描かれる場面に似ていただろう。
各自相方が決まると個室に消えてゆく。そして個別シチュエーションが繰り広げられるのだが…。
一緒に参加していたM氏はもうほとんどそういう店で女の子とする初心な田舎青年のロールプレイなんだか地なんだか分からない会話を、DM(男性)演じるNPC(女の子)と行っていて、もはや情報収集はどうでも良いという有様になっていたのだった。*1
いや当然おいらもその場の空気を読んで、今までの冒険はさておき別の冒険が始まったと認識して対処することにしたのであった。
はっきり言って頭悪すぎである。男子校中等部のごとき有様である。
とりあえず我々冒険者に対応する女性はすべてSpecialな能力だとかMagic Itemだとか所持しているという設定を後でDMは明かしてくれたが*2、まあそこはそれ。たっぷりサービスしつつ(されつつ)も、情報収集しないので話は先に進まずでも楽しいという駄目な状況に。
これまたその後にいい加減、娼館を脱出するシチュエーションがあったはずだが、そんな場面はもう覚えていない。
ただ俺たちはその日、AD&Dの世界で別の戦いを繰り広げたというだけである。朝日がやたらまぶしかったのが印象的であった。
今は昔の印象的なセッションであった。

*1:彼は広島県出身のオヤジキャラを売りにした気のいいやつであった。今頃故郷で何をしているやら。

*2:とある女性は、どんな能力か戦闘時には一本の剣を二本に分けてTwo-Weapon Styleで戦うという。片方は炎、もう一方は別の属性の魔法剣になるとか、中学生的に垂涎ものの設定があった。

明日の準備

いやあ、Campaignは最適化されないPCで戦っていくことになるので、そこが面白いといえば面白い。
4th Level Wizardなのに、Featが(1st)Toughness(2nd)Improved Initiative(4th)Implement Expertise[Orb]。そして利き手にStaff of Ruin+2、逆手にOrb of Far Seeing+1といういびつさ。
ちなみにImplement MasteryはWand of Accuracyだとか。台無しだ。
しかし連作シナリオ最初の1冊が終わって、BodyにはCloth Armor of Resistance[Necrotic]+1、NeckにはAmulet of Health+1と新調したので、2冊目"Thunderspire Labyrinth"が楽しみではある。名前の通りThunder中心の攻撃だったら残念! ということになろうけど。
念のためのPotion of Resistance[Thunder]は一本だけ用意したけどね(というか前回適当に購入して残ったのがThunderだったのだ。