「オタクアミーゴス2004 in 東放」(高田馬場)

 岡田斗司夫氏、唐沢俊一氏、眠田直氏の濃ゆいトークを聞く。
 過去にロフトプラスワンで2、3回やっているのを聞いて以来。
 御三方の顔がよく見える前列のいい席だった。
1)「眼鏡っ娘、言えるかな?」
 東大の学生だかが、「ポケモン言えるかな?」のパロディで制作した同人ビデオ。
 ロフトプラスワンで以前見ていたので、それほど衝撃は受けない。
2)アニメ夜話の裏話
 オフレコのため、詳細は書けない。
 まあテレビの番組制作って大変なのね…という話。
 BSアニメ夜話の感想で「編集がヘボなのか?」とか書いたけど、こういう裏話を聞くと「編集って偉大だ!」と180度反対の思いを抱くよね。
 大人の事情って、どこでもはたから見ると馬鹿馬鹿しいのだが、渦中にいると洒落にならないほど切実なんだよな。
 「悲しいけど、これが戦争なのよね」 byスレッガー中尉
3)韓国のヨンさま
 ヨンさまというのは、怪獣映画のヨンガリのこと。
 この怪獣の最期、および映画の最後の冗長さ、この2点についての話。
4)デビルマン
 唐沢俊一氏の日記にも触れられていたが、“事故”から生還した人間の気持ちが味わえる映画…という話。これを見れば世の中のすべてのことが許せてしまう、そんな作品。
 例)だって「デビルマン」を許したんだから、そんなことに怒るのはどうか。
 岡田斗司夫氏は見ようか見まいか最後まで悩んでいた。さかんに見るようにたきつけていた唐沢氏も最後には「被害者同盟を増やしましょう」と本音が(笑。
5)カートゥーン
 今回、一番面白かったのがこれ。眠田直氏が持参してきたカートゥーンネットワークのオタクをネタにしたパイロット版アニメ。
 題名をメモし忘れたけど、オタク4人組(コミック担当、ゲーム担当、映像担当、あとなんだっけ?)がオタクアイテムのために仲間割れしたり、レアアイテムを奪い合ったり、自慢しあったり、どうしようもない泥沼な関係を繰り広げるブラックジョーク作品。
 この中でオタク2人がレアアイテムを巡って、オタク知識によるクイズ合戦をするのだが、それが滅茶苦茶深い上に濃くて目が回りそうになった。
(「宇宙戦艦ヤマトの武器は?」「波動砲!」などというやり取りもあったのが笑える)
 彼らはストーリーの冒頭でD&Dで遊んでいて仲間割れ起こすし、グッズのためには親のカードや小切手を勝手に使うことも辞さない。人間として最低だが、オタクとして上等(?)という描写がなされている。それはいいが、さらにアメリカらしく、彼らは決してヤッピーの家庭の子供ではない。しかもそれにコンプレックスを抱いていることがドギツク描かれているのだ。
 岡田斗司夫氏の指摘によれば、妄想や空想シーンでの彼らの肌はつるつるしているが、現実の彼らはニキビや吹き出物だらけ、これは低所得層であるがゆえの食生活の結果が如実に反映しているのだそうだ。彼らの劣等感はさらに口喧嘩のときに出てくる「それは俺がユダヤ系だからか?」という台詞にも現れている。
 見終わった後に、岡田氏が「作中でレアアイテムを奪いあってたけど、市販品のレアアイテムってあり得ないよね」と指摘。本当のレアアイテムは京本●樹とか、なべ●かんのように、非合法なまでの手段で入手したもの、ってことなのだろう。そりゃそうは言うけどねぇ…。


 とりあえずまあ、そんなこんなで密度の濃い時間が送れたのは良かった。