「劇画の星」をめざして

まだ最初の章しか読んでないけど、無茶苦茶面白い。
戦前・戦後のマンガ界の状況にはじまって、昭和が平成に変わるまでのその変遷を、自分の体験をもとに書き進めていくという構成になっている。
まさか思春期に出会った「堕靡泥の星」の著者が、こんな人生を背負っていたなぞ当時は全然知らなかった。いや長生きはするもんだ。
ともかくマンガの歴史を追っていくのに、これほど適した書籍はないように思える。
ああ、さっさと先を読み進めよう。
[追記]
1950年代前半、大阪の職安で「両親健在なる者を求む」という募集条件があったとか。驚きだ。
さすがに戦後まだ5年で、社会いまだ安定せず、浮浪児などを雇用したくないという話だったのだろうか。
朝鮮戦争で特需とか言ってたはずだが、なかなかに今の常識に照らし合わせると興味深い。