怒涛の3月

エウレカセブン」「金色のガッシュ」「おねがいマイメロディ」と日曜朝の番組が年度末ということでそれぞれ物語のクライマックスに差し掛かっている。
で、世界の危機である。
北一輝かよ!とツッコミを受けそうな軍人デューイは、地球再生計画?っぽいシステムに(まあいろいろ理屈はあるけど、気にいらんってことらしい)トドメの一撃を加えようと、ドリルミサイルを大地に撃ちこもうとしている。これが「エウレカセブン」の世界の危機。
対するは人類代表少年とEarth Elemental Bindの“人でない”少女とのBoy meets Girl。
もっと分かりやすいのは、魔界からの刺客・ファウードの力を手にした雷帝ゼオンが、力の行使は最も崇高にして神聖なる帝王の権利と義務であるとばかりに、手始めに日本をちょちょいと全滅に追い込むまであと35分…といった状況。これが「金色のガッシュ」の世界の危機。
対するは努力・友情・勝利を標榜する、少年少女&パートナーな魔物たち。
最終的にいーかげんだけど、一番面白かったのは実はマイメロの構図。
何でもできるがゆえに何にも興味をもてない“先輩”さんに憑依したダークパワーが、悪夢魔法を実行。
夢魔法が浸透すると人々の夢が消えて、ぬいぐるみの楽園マリーランドは消失、夢が枯渇した世界も崩壊するという流れ。これがマイメロの世界の危機。
その中で女主人公+パートナーのぬいぐるみ(マイメロ)を中心に、“先輩”の心を何とか開かせようという直球に、先輩の下で黒音符収集を担当していたぬいぐるみ(クロミ)の思いが絡まってなかなかに心の琴線に響く展開。
「お前のナカワタは拾ってやるよ!」(ぬいぐるみの臓物は確かに綿だよな)
「人間だからって!」(ぬいぐるみが人間・男に恋をして、人間・女相手に啖呵を切る!)
とはいいつつも、先輩の夢を取り戻そうと共闘するという、なかなかに素晴らしい展開。
夢がゴミ袋に入っていて、それを開けるために奮闘するってシーンも凄いものがあるが、そこに女主人公のイメージクリップが山のように入ってるのも「ヒデエ!」と「スゲエ!」の複雑な感情を喚起される。そして最後にクロミの人間バージョンのイメージが一枚飛び出してくるのに「ヤラレタ!」と思うのだ。
なにはともあれ、いろんなレベルの世界の危機があり、いろんなレベルの対応があるものだと、病める魂と肉体を抱えつつ思った日曜。