ゼーガペイン

ああ、カミナギリョーコ死す!(本当に?)
持ち上げるだけ持ち上げといて、ハンス・ヨアヒム・マルセイユのごとく一気に突き落としましたな。
先週は物語を明るい方向に振るものだと思って楽観的な言動をしていましたが、ちょっと驚きです。
それはそれとして、エヴァンゲリオンよりこっち(10年以上経っているが)、主人公としての少年を描くことは非常に困難になっている印象を受けます。
シンジよりもアスカの方が旧来の作品の主人公的な位置づけにあると、どこかで指摘していましたし。それは確かだと思うのです。
少女を活き活きと描く一方で、少年を描くために試行錯誤・迷走しているといった話、頭のどこかで考えていたりしました。
Fate/stay nightなどで面白さとともに違和感を感じる一因に、主人公のあり方があるのだと思います。
それはすなわち少年としての視点をどのように位置づけ、制御していくのかということです。あくまで個人的な印象ではありますが、
ゼーガペインの主人公ソゴル・キョウの性格設定は実は結構作為的なものを感じるのですが、物語の展開とマッチしているので興味深く追うことができるのです。さて、キョウはリョーコを失ったことでこの先どのように描かれていくのか。少年ジャンプの古き鉄則に、主人公をとことん追い詰めろというのがありましたが、本宮ひろしのごとく追い詰めすぎて大変なことになったりならなかったりという噂もありますが、富野監督じゃないのですからリョーコの死という強烈なターニングポイントを用意したのですから、この後描かれるものが甘かったりしたら駄作ということになってしまう。それは制作サイドも分かっていることでしょう。
なので、次回以降の展開が気になって、また見てしまうのでありましょう。まる。
[追記]
花澤ヴォイスが聞けないかと思うと、ちょっと悲しいゾ。