The 4400 [1st Season]

過去100年ほどに及ぶ失踪者4400人が突然現代アメリカに帰還する。彼らはことごとく失踪当時の記憶を失い、なぜ失踪したのかも、なぜ現代に戻ってきたのかも、不明であった。
物語は現代社会へ復帰しようとする彼らと、彼らの“謎”を解明するため、そして彼らの帰還により生じる問題に対処するためにチームを組んだNTAC(国土安全保障省)エージェントのトムとダイアナを主軸に描かれていく。
“4400”と名づけられた帰還者は現代社会に溶け込む過程で次々と異能の力を発揮していき、それにより次々と問題が派生し、個々の人生を翻弄しつつも全体はとある絵を描き出していくのである。
まるで心理歴史学(by ファウンデーション)であらかじめ設定された展開のように。
概略はそんなところか。なかなかに面白い。
ところで、登場人物のニッキーを見ていて「夏への扉」のリッキーを連想してしまうところが、この物語の基盤が何にあるのか個人的に腑に落ちたポイントであった。
「14歳だったのに」「今は違うわ」といったあたり、個人的にツボ過ぎた。むべなるかな。
とはいえAmazonのレビューにもあったけど、米国版には収録されている特典(コメンタリーとメイキング)がついていないのは、何か事情があるのであろうか。ちょっち残念。