まとめて

コードギアス
めぞん一刻」が男女の間の誤解(女性側の自意識も含めて)をうまく描いて恋愛悲喜劇*1を演出せしめたように、コードギアスは「ままならぬ思い」をうまく描くことで視聴者の心を揺さぶることに成功している。
積み上げた相剋が相乗になるのではなく(?)、互いの思惑を飛び越した有様に、それでも打つべき手を打たざるを得ない政治的な生き物としての人間が描かれている。これはこれで楽しめる*2。あとはこの第一部の落としどころをどう決着つけるのかが見どころか。
仮面ライダー電王
平山亨プロデューサー(東映)や石森章太郎など制作者サイドの当時(1971年)の思いから遥かに時間は過ぎ、視聴者であり少年というか子供だった私もいまや不惑とかいいつつ、その継承作品を鑑賞しているこの不思議。
仮面ライダーはストロンガーまでしか続けて視聴していないのであるが、電王自体はそれほど違和感なく受け入れることができた。
というのも、仮面ライダーであるか否かという点に興味がないからであろう。
特撮にしろアニメにしろ、視聴者を考慮しつつ時代時代に適合すると思われるネタで、かつ制作サイドが“面白い”と考える作品を提供しているのであれば、それは「今の」仮面ライダーになり得るし、またそれ以外ないからだ。東映は凄いよな*3
ただ「面白ければよい」との紋切り型で済ませないのは、過去作品へのオマージュがあればなお楽しめることを知っているからに他ならない。
それはそれとして、電王は赤>青>黄色が登場、ハナさんの過去も明らかにといった流れで、なかなかに楽しい。
「俺、参上」「釣られてみる?」に続いて、「俺の強さは泣ける」の決め台詞も愉快。ウルトラマンメビウスを見ていると演者のギャップが心に沁みる仕掛けになっているのもなかなか*4
マイメロ
なんかいいEndingっぽくまとめていたが、最後までマイメロは駄目駄目なやつであるとの結論は変わらず*5
最後に先輩さんが海外に雄飛するシーンは昔ながらの青春ドラマっぽくて良かったが。

*1:シリアス面を悲劇、コメディ面を喜劇と考えてみる。

*2:やっちゃった感は否めないが。

*3:またNew東映も凄いのは、この前のトンデモ映画会でよく分かった。

*4:ただImagine Versionでしか登場してないため、素の状態がどんなキャラなのかは不明。

*5:スポンサーであるサンリオはとうとう堪忍袋の緒が切れて、4月からは時間短縮された…とか? いや最初から確信犯だったはず。