BSアニメ夜話「母をたずねて三千里」

岡田斗司夫氏の最後の締めが良かった。
そうだよなー、全話通して鑑賞するのは、ちょっと大変なんだよな。でも確かに全話鑑賞してようやく出発点というのは、あるんだけどね。
今回から女性アシスタントに加藤夏希さんが登用されている。
彼女はおいらの中では、ドラマ愛の詩「幻のペンフレンド2001」の本郷令子なのだが…最近ではすっかりアニメロビーのおねーさんにイメージが侵食されている。
あとアニメ・マエストロ(氷川竜介)のコーナーが、アニペディア(藤津亮太)のコーナーに。
藤津氏は宮崎駿高畑勲のクリエーターの分岐点にあたる作品として、「母をたずねて三千里」を紹介していた。
放映慣れしていないせいかちょっとギクシャクした印象、そして原稿に目を落とすのが気になった。気にしすぎ?
特別ゲストはキャラクターデザイン・作画監督小田部羊一氏であった。宮崎駿氏とともにシンドイ作品だったという感想が印象的だった。
肝心の「母をたずねて三千里」であるが、私は当時10歳で多分とびとびには鑑賞してたように思う。が、ご多分に漏れずほとんど覚えていない体たらく。
今鑑賞すると…ちょっと自分の受ける衝撃が計り知れない部分があるかも。
それはそれとして、唐沢俊一氏の指摘していたペッピーノ(永井一郎)のありようは、なかなかに身に詰まされる気がするような、なんとも言えない心持にさせてくれることよ。
(作品に)含蓄がありすぎて、ニンともカンともといった有様だけど、地に足がついた旅ってのはシンドイし、それゆえに少年は大人になるのね…といったところ。


宮崎駿の「フィオリーナとマルコの再会シーン、それじゃ駄目だよ! もっとこう抱き合わなきゃ!」(意訳)といったあたりには、ニヤリとしつつ共感してしまったが。
対比として「未来少年コナン」の映像をもってくるのは反則な気もするけど、内なる心の声には勝てませんな。