電波の城(6)

やはり細野不二彦は油断ならねえ。
TVを視聴することは面白くないが、TVで起こっていることをこのように書かれたら面白いじゃないか。
しかもReport62「キャプテン」で展開されるキャラクタに関する指摘と、天宮詩織が追い込まれる様がシンクロして臨場感を高めている。
キャラクタの話にしても久米宏ニュースステーション」(だよね?)にその萌芽が見られるとしている点も興味深い。
Report63「空気の研究」はそのサブタイトルからし山本七平の著書を連想させるに十分であったりなかったり。
しっかしまあ、「キャラクタをつくれ」だの「空気を読め」だの、それはそのまま一般の人付き合いにも言えたりするわけで、作中人物と同じテンションで日々生き馬の目を抜く社会で人付き合いしていかねばならんと考えると鬱になるので、そこらは軽く流す方向で。
あと“まくなぎ”なんて漢字、読めるか!(変換候補にも出てこない。