100年インタビュー BShi 宮崎駿

この手の番組の女性インタビュアー(ここでは渡邊あゆみアナウンサー)はどうにかならんのか。
喋りが浮ついているように見受けられるし、語りかける内容も型通りか強引に過ぎる感じだ。せめて練れた男性アナウンサーにやらせた方がよいのではなかろうか。


それはともかく、宮崎駿氏の絵草紙屋(アニメーター)として身の回りの観察についての例示が面白かった。
電車内で綺麗な小学生(高学年)12歳くらいの少女と目が3回もあってしまったという話を気恥ずかしげに語る67歳という対比だけで、おいらは心温まるのであった。
さらにハイジのスカートが常に膨らんでいるのは、スカートが足にまとわりつく表現が難しい上に(動画)枚数がかさむといった理由からで、セーラー服のスカートは少女の身体のラインが出ないよう足にまとわりつくもの(?)という話を経てそうした絶望的な認識を獲得したにもかかわらず、たまたま少女がくるりと回ってスカートが綺麗に翻る様を目撃したときの感動は格別というのは非常に納得できるところだった。
要は満員電車で通勤して嫌なことばかりの中で、ときたま目にするちょっとした美しさだとか鮮烈さだとか、そういったことを心の奥深くにおいて日々を捨て鉢にならずに生きていくということなのだろう。
関東大震災前の東京で、うら若い芥川龍之介と老いた夏目漱石の軽妙洒脱な会話が繰り広げられる探偵劇もいいけど、Model Graphixに掲載していたようなMilitaryモノを期待したい。
そういや「手描き」のポニョについて、氷川竜介氏は「評価はするけど、だからといってアニメ制作全般が手描きに回帰することはあり得ない」と言ってたなあ。そりゃそうだ。
また、岡田斗司夫氏は「ポニョの波の描き方はガンバから退化してる」という指摘をしてたけど、そもそも「ガンバ」は背景を動かすという反則級の表現してるわけだし、比較にならんのじゃないかしら。生き物らしさをもった波を表現するという、その時点での着想を適当と思われる手法で解決するやり方を見ると、クリエイターのライヴとして視聴するのがよかろうということに。
いずれにしても経済的に満ち足りないと経済に還元できない価値観を受け入れる余裕さえ持たないのはどうにかならんのか。
ここらへん同じ開き直るのでも、弱者を切って捨てる醜悪な政治屋まで連想してしまうのはいかにせん。
http://critic5.exblog.jp/9946285/
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ここらへんを読んだ影響か。