メモ

・先日のNHK教育新日曜美術館」で取り上げていた山口薫について、「まるで背景を主役として扱ったような」という発言が出てたと思うが、本日たけくまメモ・精華大学での講義概要で、大友克洋のやったことを同じく「風景(背景)を主役にする」と表現していた。思えば高校生のとき「童夢」が出版されて仲間内ではその凄さに絶賛だったものだが、おいらは登場人物に魅力感じないし話も面白くないしあまりピンとこなかった。どちらかというと軸線の違う苦手な作家だった。それが「“反・物語作家”としての大友克洋」と題して講義される。今だったらそうしたアプローチの話も咀嚼できるかと思うが…いかんせん平日その時間に京都には行けないのだった。残念無念。
・通勤車内でティーガー戦車隊 (下)を読み始める。昨日読んだ上巻後書きで「シュトラハヴィッツ伯爵の卓越した戦術」とかあったのに、第三次シュトラハヴィッツ作戦は頓挫して失敗している。あてにならんことよ。同じナルヴァでの戦いの文章中、ソ連軍の砲兵が女性兵士であったから照準が正確であったという記述があって、女性の方が熱狂的に戦うという一文にちょっと引っかかりを感じた。どういう引っかかりかというと、無論女性に対する底知れなさが戦場においてさえ表出しているような、漠然とした不安みたいなものだ。