劇画漂流 (上) 辰巳ヨシヒロ

1950年頃の物価と2008年の物価を比較
・あんぱん(10円) => 100円
・カレーライス(80円) => 300円〜(おいらが大学生のとき1986年-1989年、学食では120円カレー=>170円カレーに値上がりしてた。当然具はほとんどない。)
・牛乳(3円) => 100-120円
・コーヒー(25円) => 120-180円
親父が大学を出たのが1950年代半ばで、その頃の初任給が約1万円、よくて1万5千円だったというから、この40-50年をみても隔世の感があるなあ。
そういや広瀬正「マイナス・ゼロ」で昭和38年(1963年)から昭和7年(1932年)の世界にタイムトラベルした主人公が当時の物価を調べる場面があった。
ちょっと引っ張り出してみる。ええと、1円=100銭か?
・うどん一杯 10銭
・牛乳一本 5銭
ヱビスビール一本 33銭
この作品の主人公は、1963年の世界の1/300から1/500の物価が1932年のものだとして、5円(1932年)を支払う感覚と2000円(1963年)を支払う感覚が同じであろうとしている。
まあ戦争はさんでるから、物価が30年で300倍〜500倍というのも仕方なかろう。
でも普通に考えると20-30歳で2000万稼いで貯蓄したとして、50-60歳になってみたら相対的に40000-70000円の価値しかなくなったってことか? 恐ろしい。
1960年から2008年でざっと10倍物価上昇したとすると、今20000円支払う感覚は、1963年の2000円支払う感覚であり、1932年の5円支払う感覚に似ていることに。
そもそも売ってる商品も違えば流通も違うし人々の生活からして違うのだから、金銭感覚だけを取り上げても仕方ないことではあるけど、なかなかにこうした調べ物は面白い。


以下、さらに脱線。
Magic Itemなどの値付けはシステムとして各レベル帯に相応しいものとして設定されているのだけれど、そのようなパラダイムに支配されていない前提であるなら、結局のところ自分のキャラクタに相応しい得物であるべきなんだよな。


※消費税…1989年?では3%、1996年に5%。