生涯を通じて培った価値を蔑まれ黙っておるは…

人でなく人形と化すに等しい。
いやあ、「へうげもの」は面白い。
お吟の決断も壮絶だが、それはそれとして。
女に欲情するも、妙なる器に感じ入るのも、同じ勃起をもって表現するあたりに尋常ならざる“凄み”を感じることよ。
秀長の最期に黒田孝高が絡んでいたり、具志堅ライクな加藤清正であったり、伊達政宗が秀吉の前で鶺鴒の花押の目に針穴が…などと言い抜ける定番イベントを崩してみたり、視点がとにかくユニークであろう。出雲阿国もちょっと登場してきてるのだが、この後話に絡んでくるのだろうか。
しかし次巻あたりで千利休の最期が描かれるはずで、その後どのように展開していくつもりなのか。単行本を楽しみに待つことにするか。
「下の句など不要!」