船による冒険・メモ

そういや「亡念のザムド」を見ていて、船*1を中心とした冒険ってのはなかなかに楽しいのだと思ったのだった。
ザムドの場合、戦時下でありながらかなり自由な(そう見える)郵便船に、特殊な事情を抱えた少年なり少女なりが乗り合わせるという展開だったが。
思うに「宇宙戦艦ヤマト」のように、とある任務に特化した戦闘艦に同乗した同志たちを描くことからはじまり、「機動戦士ガンダム」のように軍艦に民間人がなし崩し的に同乗してそのまま軍属になってしまったりという、船の運命が物語そのものを象徴するあたりの刷り込みに原体験があるのではなかろうか。
最近ではどちらかといえば船なり組織なりにいったんは身を寄せるものの、描かれる主人公たちはそこでは異人の扱いから入ってじきに馴染むものの、そこからまた別の場所へと旅立っていく気がする。
やはりここらへんのネタで印象的なのは「不思議の海のナディア」であろうか。
元々が恒星間宇宙船だったので潜水艦としても優秀っていうあたり、なかなかに感心した記憶が。最終的に船とともに散る者あり、別れてその後の人生を歩む者あり、船そのものも素晴らしく紆余曲折を経ているあたりに心惹かれる。まあ個人的に大好きなのは「戦闘メカ ザブングル」のランドシップでの旅であるが。その前に「天空の城ラピュタ」でのドーラ一家の生活描写が素晴らしかった点も指摘しておかねばならないか。
一方、カウボーイ・ビバップの最終話がどうしても駄目駄目だと思うのは、結局ビバップ号での旅はなんだったの的な思いを引き起こすからであろう。
あと「ガンバの冒険」で最初にドラム缶か何かの船で旅立つあたりとかも良かったなあ。
超時空要塞マクロス」に関しては、あれは街(社会)を乗っけた移民船なので、密閉感に欠ける。狭い人間関係が展開されるには、ちょっと開かれすぎな気がする。

軍艦つながりでは「戦艦武蔵自沈す」とか「幸運の空母・瑞鶴」とか、子供の頃に読んだのを思い出した。

さらにすべて詰め込むと実はMaps(長谷川裕一)*2になるのでは?

*1:広い意味合いで使っている。

*2:というかリープタイプ。