NHKスペシャル マネー資本主義 “年金マネーの熱狂はなぜ起きたか?”

投資銀行とともに責任問われるべき対象
・年金基金>2500兆円 世界GDP半分:Hedge Fund(高い利回り/高いリスク)を選択するに至る流れ
日本:1997年年金運用規制(国債中心・利回り5.5%確保)の撤廃
>高齢化・低成長の時代
>掛け金上昇 or 受給額を減らす => どちらも選択せず。Hedge Fundを選択。
2001年不況でも18%の利回り:素早く買って素早く売る(大量の資金を投入) 年金基金は飛びつく
取引内容は公開されない;追求されても企業秘密だとする


1929年世界恐慌:同じ思いを二度としたくない。1932年にカルパースカリフォルニア州職員退職年金基金)が設立。
1980年 株式25%以下(優良企業のみ)+国債 => この制限を撤廃。投資銀行接触して法改正を。住民投票で同意が得られたため、年金基金の膨大な資金が投入されることに。株価の下がった企業には経営改革の圧力をかけている。
1999年 NW株価10000$突破
2000年 ITバブル崩壊   2年で3兆8000億円失う:給付水準は? => Hedge Fundを利用すべき <> 反対:理事会
2000年 Hedge Fund取引開始(結局、試験的に行ってみる)「損失が出たら高い利回りで補填する」という方針を選択することに
株も債権も駄目
超低金利
その中で元気が良かったHedge Fundを選択
「年金基金は非常に強欲(Greed)でした」


株価の影響を受けず利回りが安定している…サブプライムを組み込んだ商品が該当:高いリスク(高い利回り)を選択
2006年夏:住宅価格のピーク到来。高リスクになってきたと説明するも、なおも高リターンを要求する年金基金
そしてピンチをビジネスチャンスと捉える企業が登場。(Hedge Fundは)情報開示の義務がないので、どんどん酷い商品(格付けなし)が投入される。投資銀行配下にHedge Fundが組み込まれる(ヤバい商品はすべてHedge Fund側に流れ、情報開示義務がないので外には見えない)。
2007年7月 Hedge Fund破綻。
損失を取り戻すために強欲になり、どんどんリスクを高めてそのまま世界を巻き込んでアボーンかよ! その後Hedge Fundの情報開示も特に義務化されず。やっぱり高い給付水準は譲れないという年金基金
うわあ、懲りてねえ。厚顔無恥じゃなけりゃ生きていけないってか。