ルナ・シューター(3)[完結] 林譲治 幻冬舎

ルナ・シューター〈3〉 (幻狼ファンタジアノベルス)

ルナ・シューター〈3〉 (幻狼ファンタジアノベルス)

読了。
最後なんでモニカなのか、そこだけ大きな疑問を残した作品であった。まるで小学生のような疑問であるが、そう思ったのだから仕方ないじゃないか。
著者の林譲治は1962年生まれで「謎の円盤UFO」に触発されて、近未来における人類対異星人の戦闘を背景含めてどのように描くべきか考えて組み上げたと後書きにある。
先日の明治大学講義の後、1960年生まれの佐藤哲也氏との会話で「サンダーバード」「キャプテン・スカーレット」「謎の円盤UFO」と続く英国APフィルムズの影響を熱く語られていたのを思い出した。
おいらは本放映のときは幼すぎ、再放送は「サンダーバード」くらいしか見ていない。
あと「正鵠を得る」ではなくて「正鵠を射る」ではないかと思ったけど、調べてみるとどちらを使っても問題はないようだ。
とりあえず作品は面白かったけど、二巻途中から人間精神が宇宙かつ戦場というプレッシャーに如何に打撃を受けるか、そして組織や利害関係や立場というやつはそんな状況であっても一筋縄ではいかない点につき、面倒な話だとも感じた。また二巻のp186のベラデク語るくだりは、内容はともかく全体的にあざとい気がしたことよ。