都会のアリス

都会のアリス [DVD]

視聴した。
1年間米国を旅して孤独の中で記事を書くことができず満足のいかない写真を撮ることしかできなかった31歳のジャーナリスト男性が、ひょんなことで知り合った9歳の少女アリスと一緒にアムステルダム経由でドイツ国内に戻り、彼女のお祖母さんの家探しを経て何となく良い雰囲気になるものの、結局は警察のお世話になるのだが関係性は余韻をひいて繋がりは保たれて終わる。
これが20歳の女と42歳の男性とでは決して成立しないあたり、なかなかに微妙な匙加減だと思われる。
そして人生9歳の少女がいれば何とかやっていけそうな気もするが、9歳のままの少女はこの世に存在しない上、実際は9歳の少女さえ持て余すのがオチであろうという指摘もあるので、色々と据え置きな結論に至る。
なんだか「慰めたいけど生き方までは教えられない」と男を部屋から追い出す女性の絵面に、妙に義憤がわき上がるのはなぜだろう、なぜかしら。