Companion Characterについて(DMG2)

Paladinがとらわれの騎士を救出したら、彼は恩義に感じて冒険を共にするという誓いを立てるかもしれない。
Shamanが傷ついた若いBlack Bearを助けたら、熊さんはQuestの手伝いをしたがるやもしれず。
Wizardは邪悪な相手に魔法で対抗しようという若くて好奇心旺盛なElfの弟子をとるかもしれない。
小説や映画やマンガで、年若い相棒、懐いて行動を共にするBeast、忠実な従者がしばしば登場する。
けれどもこれらのExtra CharacterのPartyへの加入は、物語の再現という意味では筋が通っているかもしれないが、すぐに思いつく問題点から推奨されるものではない。
・一人のPlayerが二人のPCを扱うことでゲームが滞る
・加えて他のPlayerの活躍機会を奪う
・バランスが崩れる
これらのデメリットなり危険をおして、問題に対処するならば、Extra Characterを加えることには大きなメリットがある。
確かなのは「Party人数が足りないとき」や「役割が足りないとき?」にはExtra Characterを加えるのが良いということです。
Party人数が5人未満なら、標準の遭遇には苦戦するでしょう。役割(Role)が足りない場合も同様です。
適切なCompanionをPartyに加えることで、こうした問題は解決します。
人数が十分なPartyでさえ、突然Playerが不参加になったときに効果を発揮します。


●MonsterをCompanion Characterに変換するには
1)レベル
Companion CharacterはPartyと同じレベルである。
既存のMonsterのレベルをPartyレベルにあわせる必要がある。
ルールに従って修正すること。
たとえばHuman Mageをレベルダウンするなら、HP-4, Attack-1, Defense-1, Damage-1?にする。
2)役割(Role)
Area Attack主体ならController. ArtilleryはだいたいControllerとして扱う。
SoldierはDefender. もしAt-will AttackでMarkできるならMonsterの役割に関係なくDefenderと考える。一部のControllerもMeleeを好み、自身のいるスクエア周辺で戦いを繰り広げるタイプであれば同様に考える。
Leaderは…(面倒なので省略。
StrikerはBrute, Lurker, Skirmisherが該当する。ArtilleryもSingle-TargetにRanged Attackを主体とするものはStrikerとなる。
3)HPとHS
MonsterのHP, HSは使わない。
役割に応じてCompanion Character用のテーブルがあるので、そちらを参照のこと。
4)Defense
もしDefenseをいじりたいなら、1つか2つの項目を上昇させる代わりに残りのDefenseを減少させること。
どんなDefenseも元値から2より大きく増やしてはならない。
・+1AC: 他の2つのDefenseを-1する
・+2Fort or +2Ref or +2Will: -1AC or -2Fort or -2Ref or -2Will
5)Power
・Rechargeモノ…単なるEncounter Powerに変更。
・Swapping Power…問題のあるPowerは同じ役割のレベル以下のPowerに置換。
・Avoid Record-Keeping Effects…Save Endsの効果を持つPowerやSustainしたりするPowerはPlayerに負担をかける(そして強力過ぎる場合もある。そういったMonsterを避けるか、Record-keepingを要求するPowerを削除してください。Save EndsのEffectを“次の手番最後まで”に置き換えてもよい。
・Avoid Immediate Actions…一人のPlayerはImmediate ActionのPowerを一人のPCだけが使えるようにすべきだ。メインPCにImmediate ActionのPowerがない場合、Companion Characterはその手のPowerを使える。
・Beware of Gamebreaker: ゲームを壊さないように注意。とくにHeroic Tierでは注意すること。
>バランスを崩す例
>Companion Characterに特殊知覚を持たせてPartyの警報係にする。Darkvision, Blindsight, Tremorsense.
※まあHeroic Tierではどうかと思うが、Arcane Familiarで何とかできるものじゃないかしら。Paragonになれば消費アイテムでここらはクリアできるので、それほど目くじら立てるほどではないと思うが…。
>Companion Characterに特殊機動を持たせる。Fly能力, Teleport能力, Phasing能力.
>Companion CharacterのAt-will能力で、Daze, Stun, Immobilize効果を叩きだせる。能力をEncounter Powerに変更すべき。
>Healing Surgeを使わずにHPを回復させるPower。こういったPowerはDaily Powerであるべき。
6)Magic Item
Companion CharacterはMagic Itemを使わないが、メインPCが与えても良い。
そうした場合、Magic ItemのEnhancement Bonusは加算できない。
Companion CharacterのAttackやDefenseの値は既に該当レベルの適切なものになっている。


Companion Characterは1日に1回のみMagic ItemのDaily Powerを使うことができる。
これはTierがParagonやEpicになっても、PartyがMilestoneを通過しても変わらない。



というわけでDMG2とMonster Builderで作成してみた。


■8th Level Ghaele of Winter, Companion Version
Ghaele of Winter Level-8 Controller
Ability:Str11, Con16, Dex22, Int11, Wis16, Cha23
HP:54, HS:9
AC:20, Fort:16, Ref:19, Will20
Resist: cold5, radiant5, Vulnerable: necrotic5(slowed until the end of the next turn)
>> 本当はResist15, Vulnerable10であるが、Heroic Tierなので減らした
ST: +5 against charm effect
Speed: 6
>> Fly 8(hover)はHeroic Tierでは削除であろう
Init:+10
Sense: Perception+7, Low-light
Language: Common, Elven
Skill: Arcana+6, Diplomacy+15, History+6, Intimidate+15, Insight+12, Nature+12
●Power
・Fey Step [move, encounter] teleport 5 squares
・Winter's Touch [standard, at-will, Melee Basic Attack] +12 vs AC, 2d8+6 cold damage.
・Freezing Ray [standard, at-will] Ranged12, +12 vs Ref, 2d8+6 cold damage. slowed.
・Chilling Defiance [standard, at-will] Close Burst3, Target:Enemies
, automatic hit, 10 cold damage. slowed. Ghaele regain 2 hit points for each enemy who takes damage from this power.
>> 自動命中なのが微妙。encounterにされてしまうかも。
・Imperious Wrath [minor, encounter] Close Burst 3, +10 vs Will. Target is dazed until the end of the encounter.
>> 命中すると遭遇中ずっとDazedで回復できないのは酷い。Powerを削除するか、“次の手番最後まで”に修正しないとCompanionとしては使わしてもらえないであろう。
それにしてもコンパニオン版ガエルとか記すと、どこのイベントコンパニオン?というツッコミが成立するよな。
モーターショーとかエレクトロニクスショーとかゲームショーとか、Ghaeleのおねーさんは引っ張りだこということに。
4eのGhaeleはCha高いので、NPC Bard*1とかNPC PaladinのClass Templateを適用したくなるなあ。

*1:PHB2クラスのTemplateは実際にはない…はず。