日本辺境論

日本辺境論 (新潮新書)

日本辺境論 (新潮新書)

読了。
たぶんに自分を内省すると、どうにも抜き差しならぬ心情というか心持があって身動きできない思いにかられる。
それは内面化された何かの傾向であり、日本人としての祝福と呪縛なのであろう。
まあ、そういった類の話ではあるのだが、結局のところ巻末付近にあるように(真摯たらんと欲すれば)それでも「孤独な営為」を継続するしかないという、諦観なのか覚悟なのか照れ隠しなのか浮世と距離を置くポーズなのか分からぬが、やはり晴れぬ胸のうちを抱えて日々を過ごすしかないだろうこと疑いなし(まだファーザーの言い回しが抜けない。
ともあれ面白かった。