Strike Witches 2

全体的にうまくまとめたのではなかろうか。最終回は作画にもかなり力が入っていて見ごたえはあった。
よく分からん敵で叩いても気に病む必要のないネウロイを設定してそれが何者かを描かない。
軍隊組織も上層部はよく分からんし、部隊としてどうこうというものではない。
つまりはすべてフレーバーであればよろしいというのは、この少女たちを如何に自由に飛行せしむるかという点に特化したアニメであれば許容すべきことなのであろう。
映像となった場合、ものの動きの段取りとタイミングが心に訴えかけてくる肝となる。
個人的には空戦は大空にありながら拘束された上に重力や遠心力にがんじがらめにされながらも敵と戦うマゾヒスティックな点に核があると思うのだが、アニメでそれは折り合えるものではないだろう。
宇宙戦艦ヤマトからトップをねらえ不思議の海のナディアを経てここに至るまで、戦艦大和の沖縄特攻のモチーフから派生する様々な場面を継承しつつあのラストにもっていくなら、まあよしと言えるのではないか。
願わくば次の作品では少年というモチーフもどこかに加えていただけるとありがたい。