ヒトラー最期の12日間

ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション [DVD]

ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション [DVD]

ヒトラー最期の12日間、途中まで鑑賞。高射砲クルーの一員であった三つ編の娘さんが仲間に射殺しらもらう場面でいったん切る。これだから戦争は! しかし好きな娘が目をぐるぐるさせて全体主義にかぶれた台詞しか言わないんだとしたらこれ以上の恐怖はないよな。
●後半、燃え盛るベルリンからハンナ・ライチェの機体が脱出したりするのだろうか…。エヴァ・ブラウンはたしかヒトラーと一緒に死ぬんだったよな。
ゲッペルスヒトラーヒムラーは凄いあってる。アルベルト・シュペーアはカッコよすぎな気もする。
●すげー。ゲッペルス夫人?に「非ナチ社会で子供を育てたくない」って台詞をはかせてる。なかなかこういう台詞はお目にかかれない。
●ハンナ・ライチェ登場。間が悪い娘さん役だなあ。でもあまりに純朴なので最後には生き残るというやつか。
●看護婦が美人というか気品あるのは助かるが、死に行く帝国にして軍隊に子供たちを配置するのは卑怯だよな。わー、看護婦さんも緊張の糸が切れちまった(涙。
ヴェルサイユ条約の悪夢・屈辱が無条件降伏に拒否反応を。そして子供たちは薬殺か。おねーさん(ヘルガ)だけは親に殺されることが分かってしまっただけに嫌な展開に。ゲッペルスも空虚な遺言残すけど、言葉の虚しさったらないな。
●映像的には最後に視点たる女性秘書と少年を組ませた挙句、自転車で粋な二人乗りでなんとかく軟着陸させたところは正直ホッとした。ドキュメント部分は蛇足な気がするほど。


命も価値がなければ言葉も文字も等しく価値がない。そんな有様。
だから最後のドキュメント部分もそのまま言葉通り受け入れることはできないよなあ。たとえ本人が心底そう思っていたとしても。
[追記]
しかしこの映画、思わず爆笑したのは、ヒトラーが「俺もスターリンのようにお前ら裏切り者の将軍を粛清しときゃよかった!」とぶっちゃける場面だ。
よりによってスターリンを引き合いに出して「ああしときゃ良かった」とまで言うのは末期的というか終わってるよ…。