博物戦艦アンヴェイル2

読了。
一巻で航海パートに枚数を費やしたためか、二巻ではその辺がバッサリないのがちょっと呆気にとられつつもそういうものかと思わせた。
基本的な枠組みの提示から登場人物の深耕をからめて外洋航海冒険譚を様々な角度から楽しめるように展開しているので、素直に読めばよろしいのであろう。
ちなみにCommune with All Intelligent Creature(Comprehend Language付き)というのは便利だと思った。
食いっぱぐれもなさそうだが、共同体の政治に組み込まれるのは、やむなしとはいえ窮屈だよなー。リアリティにしろ小説らしさにしろ暴力とか葛藤とか矛盾とか解決不可能とか構造上俎上に上げざるを得ない点そのものが限界なんじゃなかろうかなど脱線気味になったりならなかったり。
結論としてはグレシアにあそこまで慕われているアルはリア充というあたりでひとつ。