惡の華 ハナガサイタヨ会, Benoa銀座

ぶっちゃけ販促イベントであったのでしょうが、ロトスコープという一度実写を撮影してそれからアニメーションにしているという段取りを踏んでいる作品なので、その実写部分を上映するということで興味がわき参加してきました。
▼入場券

2番だった。
▼入口

要はパセラの地下三階イベントスペース…ということか。
▼会場

登壇された関係者は以下。
原作:押見修造、監督:長濱博史、春日高男役(実写&声優):植田慎一郎、仲村佐和役(声優):伊瀬茉莉也、山田正和役(実写&声優):松崎克俊、録音調整:名倉靖
司会進行は松崎さんが行った。


なかなかに楽しいイベントでありました。
中でも第三話の実写を通して上映するパートがあり、先週アニメで見た映像がモノクロ実写となって展開されるのはなかなかに味わい深かったですな。
モノクロなのは実際にアニメで色をのせるときは物語内の時間や空間の設定があるからで、実写撮影時の時間や空間の色彩情報は余計だからでありましょう。
実写パートでは仲村佐和役の佐々木南さんが春日高男役の植田慎一郎君の服を無理矢理脱がして女子の体操服(ブルマ含む)を着せる場面をノリノリで実行しており、いやあロトスコープで良かった、こんな映像を見られるなんてすばらしいと思っていたら、ここで監督が原作者に意見を求めたら「羨ましい」と返していたのが印象的でした。
ちゃんと植田慎一郎君は自室でブルマを両手にとってのモノローグもこなしていて、役者魂は単なる変態ではなく素晴らしい変態、感動を生む変態を現出せしめていると確信したのであります。
イベント終了後、気が付いたらDVDの予約をしていたという、まっこと販促イベントに弱いなおいらはなどと思いつつも仲村さんと春日君に幸あれと祈らずにはおられないものがありましたよ。
あと遅れて会場外に出たら、喫茶店横で押見修造氏を囲んでいる一団がおり、色紙にサインを描いてもらっていたりしてたな。
[追記]
●原作もアニメもカテゴライズされない作品を目指した、という。*1
●仲村さんは春日君の向こうにある暗闇に対して喋っていて、春日君も実は同じ暗闇に対峙しているため、二人は交わらない。そういった説明をされていたが、ちょっと切ない気がした。

*1:身内に宿る“やりきれなさ”が発露してしまう少年少女のお話だとみているが、原作未見でアニメ初見の方のネットでの感想を見るに“スクールカーストもの”か?などと完全に見当違いと思われるものも見受けられた。