百日紅 東武練馬:イオンシネマ板橋


原恵一監督の百日紅鑑賞した(原作未読
葛飾北斎の娘お栄に焦点を当てた作品で、親父、弟子で女好きの善次郎と一緒に長屋で暮らしながら、別宅の母親と病弱で盲目の妹お猶との交流が描かれる。版元や絵師や花魁なども。どうでもいいが、この作品のラストも富士に立つ影の影響下にあった。彼らが生きた場所に、新幹線ではなく水上バス
お栄も北斎同様絵師をやっているのだが、絵の上手い下手で言えば下手なはずの善次郎の美人画(春画?)に色気で負けているところから、妖しい店で男娼?と行為に及ぼうとするも果たせず場面は、エロ漫画家の権威たる父の元で修業に励む女学生がエロの真髄に迫るため自らの貞操を危機にさらす様に似たり
あと大仏は仏教界のモビルスーツで正しいらしい。割と地球ローラー作戦を大仏で行うのはアリっぽかった
お栄は頻繁にお猶の元を訪れるが鉄蔵(北斎)は敬遠している描写があって、お栄は「病気が怖いんだ」と迫るも、最期のときには超常的な突風によりやってきた百日紅の花に鉄蔵が語りかけるあたりで、絵師のimmortal divine rank持ちとexarchでは感性が違うなどと対比してみた
ともかくかなり楽しめたが、劇伴があれでいいのかは意見が分かれそうな気はした。またクライマックス?のお栄が走る場面は、アングルが面白かったのでまあアリなのではないか。などと
あと北斎長屋はダンまちのファミリアに見えて仕方がなかったな。または運命共同体的な大学同人サークルとかか
しかしまあ、百日紅にしろ椿にしろ、花を通奏低音のようにテーマに使うということは、死というか散る意味合いを作品に付加するよな