ウィーン経由、ストックホルム(スウェーデン)

 フライト1時間前に成田第二ターミナルに到着。これが搭乗までは結構時間ギリギリだった。
2時間前に来るよう、チェックイン担当のお姉さんに注意など受けつつ、チェックインを済ます。
8時3分発の成田エクスプレスで新宿から約1時間半。今日が黄金週間初日でなければこれで余裕もって間に合っていたと思う。
気楽な一人旅ゆえチェックインは簡単に済み、手荷物検査もまあ問題なく済んだが、出国手続きが大混雑。
10時ちょい過ぎに何とかこれを突破した後、免税店でスプレー式香水(シャネル19番)を9600円で購入。
リクエスト品はさっさと買っておくに限る。それがかさばらないならば。
シャトル便でさっさと搭乗口に向かい、オーストリア航空のOS-52便に搭乗。ひと安心。


 11時間以上のフライトはさすがにこたえる。
情報によれば36000feetの高度を飛び続けている。12000メートル上空である。
ウィーンまでの距離は9160kmくらいか。時速はだいたい800km前後で飛んでいるようだ。
零戦21型は525kmが最高時速だったような…まあ、2次大戦時のレシプロ機と現代ジェット機を比較しても意味はない。
機内では映画を鑑賞した。
●「ラブ・アクチュアリー
(出演:ヒュー・グラントほか。英国首相、母親を亡くした少年、英国の田舎青年、作家などがドタバタの末恋を成就させる話)
内容はクリスマス・ラヴファンタジー? クリスマスだから…ですべての恋は成就するのだ。まあそれも良し。
英国首相が米国首相に好きな女をとられたと思い、公式会見の場で機知にとんだ啖呵をきる(?)シーンが気に入った。
あとは何気にミスタービーンがいい味を出しているというか、浮いているというか。存在感はあるが。
また、ここに登場する往年のロック歌手が笑える。
「クリスマスまでにヒットチャートで1位になったら、素っ裸で歌ってやるぜ」と吹きまくるのだ。
で、その映像はちゃんと挿入されている。大事な部分をギターでカバーしながら演奏しているシーンが。
●「ロスト・イン・トランスレーション
(出演:ボブ・マーレイほか。日本にやってきた外人俳優と同じく人妻の交流?)
エンディングにジーザス&メリーチェインの曲が流れたのが良かった。懐かしい。
物語は、日本でVIP待遇にいる外国人の俳優が日本という異文化の中でだんだん何もかもが嫌になってく話…か?
生活感ない生活してりゃあ厭世的になってもおかしかないけど。
まあいい女とねんごろになったりしたんだし、そこらへん贅沢な悩みってやつですよ。
 腕時計がないのが不便だったので、機内で購入。
38ユーロでスウォッチを買ったのだが、おつりは11ユーロ。
1ユーロがなかったので「後で払う」とスッチーは言っていたが、結局払わず仕舞。
面倒なので、こちらも請求せず。なんてアバウトなんだ。

 ウィーンに到着。現地時間15時30分。
スターバックスで本場のエスプレッソを頼むが、味は日本のと変わらなかった。
スターバックスだからだろうか。ウィーンの喫茶店エスプレッソを頼むまでは判断を保留しておこう。
しかし、5ユーロ払ったら、2ユーロコイン・1ユーロコイン・10セントコイン×2が返ってきた。
1.8ユーロかかってるわけだが、値段は日本円で244.8円になる。
日本のドトールだと230円でエスプレッソのダブルが飲めるのに…と思ってしまった。
 このスターバックスで、ハンブルグ出身で日本に4ヶ月滞在したことがある若い男性に話しかけられた。
日本語もちょっと話せたのだが、会話は英語で。私の英語はとてもつたないのであるが。
んで話してくれたのは「栃木の宇都宮は何もないので、つまらなかった」という内容。あまり意味はない。


 ウィーンからストックホルムに向かうとしたが、手荷物検査でひっかかる。
ナップザックを開けろというので開けたのだが、どうやら欧州式のコンセント(変圧式)がひっかかったようだ。
原因が分かったので開放される。ほっとした。
しかし、検査担当の女性が所持品の中にオーストリア航空で出されたカップのミネラルウォーターを発見したときに笑っていたが、そんなに笑わなくてもいいだろう。
念のため飲まずにザックの中に入れておいたのだ。それくらい察してくれ。
 とりあえず無事オーストリア航空OS-315便に搭乗した。国内線は本当に座席が狭い。
ストックホルムに向かう。欧州の町並みはずいぶんと整然としている上、緑や草地が多い気がする。
今度のフライト中は、ひたすら雲海を眼下に見るような感じ。高度1500feet?くらいで安定してるからか、雲海のちょっと上をずっと飛行している。
雲の地平線が見える。まさにこんな低い高度に雲が続いていたら、地上の様子は分からない。
アルデンヌでのヤーボもこれじゃあ独軍を爆撃できませんね。
やがて海岸線、北海、そしてスカンジナビアを思われる海岸線、と窓外の景色が移り変わる。


ストックホルム到着。
ホテルまで案内してくれる松永さん(?)に迎えられる。
こちらで暮らしているそうで(お子さんもいる)、3月に2週間ばかり桜を見に帰国していたとか。富山出身だそうだ。
スウェーデンは税金が結構大変らしい。年金問題は日本とそう変わらないとの話。ただ住環境はすばらしくいい。
ホテルはエレベーターに部屋のセキュリティカードを挿さないと扉が開かないタイプ。なかなか外国は物騒ということだろう。
松永さんはフロントでの確認、7・11への買出しに付き合ってもらって、帰る。


初日はそんな感じ。明日はウプサラだ。