PPPのセッション(DM:田中画伯 参加者:死せる詩人さん、LISTさん、つかださん)

今回は実に久々に3版のセッションである。もはや3.5版に慣れてしまった身には、かなり不安がよぎる話だ。
HasteかけりゃマルチタスクでSpellは飛んでくるし、Energy Damage軽減呪文はRound単位でしか軽減しないし、Psionicは極悪だし、不浄なる暗黒の書は猛悪だ。(どんな邦訳だ?)とかく始末におえない印象がある。
それはそれとして、とにもかくにもPCを作成してみる。ECL10がレギュレーションとなっている。
まずSavage Speciesが採用されていることで、RaceはGhaeleを選択。「がえらー」として、この選択は基本だ。
それも単にGhaeleをやるのは別のSessionでもやっているからつまらない。
この際CasterLevelをMaxにするというDivineCasterの呪縛を解き放ってみたらどうなるか、これに挑戦してみた。(迷惑な話である)
んでその結果が以下である。



Name: Francis "the Holy Spirit" (聖霊フラン by 超人ロック
Type: Dragon [Chaotic, Extraplanar, Good]
Alignment: CG
Sex: Female
Class(Race): Ghaele-7/Half-Dragon [Gold]
Ability: Str-25, Dex-15, Con-17, Int-10, Wis-18, Cha-12
HD: 6d10+18
(注)Hit Point Rollが「1・7・4・2・3」だった。それはあまりに悲惨なのでDMの温情によりReroll1回で「1」が「10」に。
Hp: 54
Attack: +2 Greatsword +15/+10 (2d6+12) 19-20/*2
+2 Chain Lash [Spikes] +15/+10 (1d6+19) 19-20/*2
Save: Fort+12/ Ref+11/ Will+13 (Protective Aura, vs Evil)
Initiative: +6
AC: 27 [+5 Armor/ +2 Dex/ +6 Natural/ +4 Protective Aura, vs Evil]
Feat: Scribe Scroll, Exotic Weapon [Chain Lash], Improved Initiative
Skill: Listen-13, Spot-23, Search-10, Concentration-12, Knowledge[Arcane]-9, Knowledge[Nature]-9, Tumble-16, Ride-11, Sense Motive-8



父親がGold Dragonで、母親がGhaeleの、セレブでハイソな娘である。たとえるなら父親がドイツ人の日本大使で母親が学習院出の良家のお嬢様、実家が小田急線沿いにあるようなものだ。
出身は例によってForgotten RealmsのWaterdeep。ここにしとけば間違いない。
Alternate FormでGlobe Formに変身するときに「ラフノールの鏡!」とどこからか声が聞こえるという。
FRで冒険していた頃にParty壊滅の危機を救ってくれたロックという少年を追ってGreyhawkにやってきた。
またFRを出奔するときに、Partyの仲間から餞別としてPrayer of AngerというTempus印のGreatswordを託され、それを主武器としている。
Greyhawk世界で放浪の旅を続けるうちにZeifにたどり着き、現在のPartyに合流。
郷に入っては郷に従え(?)との格言通り、Party Clericの怪しげなAnth Batに勧誘されLirr(だったかな?)を信仰している。


あとはParty面子であるが…かなり強力な仲間と組んでいる。安心して無茶できる面子なのが頼もしい(?)。
Psion(Savant)-10
 Arcane Gnomeの念動力者。これが曲者で、SummonしたCreatureをサクリすることでPower Pointを補充することができる。
 やってることはEvilのVileでDarknessと同じような気もするが、気にしない。Summon Creatureに人権はないというのが最高裁判断だからだ。「狼は生きろ、豚は死ね」
●Cleric-10
 Anthropomorphic-Batの僧侶。定番である。FranもGhaele-10であれば同等の呪文にAccessできるが、DomainのGranted Powerは降りてこないし、Spantoneus Castingもできない。Turn Undeadについては、Anth-Batも魅力にPenaltyがつくので差がないように思えるかもしれないが、そもそもできるというだけでDivine Featの取得条件を満たしたりするので、やはり大きな差があるのだ。
●Fighter-2/Barbarian-5
 Anthropomorphic-Whale, BaleenのDamage Dealerである。Partyに前衛がいないという危機感のもと、どこかの世界から送り込まれた最終兵器という印象が強い。
 Chain Lashを主武器とし、Combat Reflex, Power Attack, Cleaveを駆使して広範囲の制空権を形成する。それにしても毎度のことながらダメージダイスを振る、その1d6にどんな意味があるのか考えてしまうダメージを叩き出す。
PsionとAnth-Whaleの2人はReady-Drink HelmからHaste Potionを飲めるようになっている。外見を想像すると、とてもMadだ。


さてお話はZeifでお世話になっている神殿から、うちらのPartyに出頭要請が来るところから始まる。
なんでも何日か前にとある任務で出かけた3人Partyが全員殺されてその死体が神殿に投げ込まれたというのだ。
詳細を聞くと、Sea of Dustの封印Dungeonの中にある儀式の間に密命を受けたClericを送り届けるというのが任務で、彼らは封印を解こうとする数多の邪悪勢力によって抹殺されてしまったようだ。神殿にわざわざ亡骸を放り込みに来るという示威行為には頭の悪さを感じないでもないが、Evil撲滅運動展開中の我がPartyは快くその任務を引き継ぐことにした。
今回同道するのはコナンというWisdom20以上あるはずなのに、妙に抜けているClericだ。
金欠の神殿がDivinationやCommuneで情報収集したところ、今回の冒険についての助言として「Negative Energy」「Demogorgon」「Veil Damage」「Wounding」というKeywordを教えてくれる。他はともかく「Demogorgon」は駄目だろう…。
ともかく次の日準備を整えて出発することにした。Teleportで現地の近くに到着したものの、情報統制のため具体的な現地の場所は分からない。
これを地道に足と目で探していく。するとThird Eyeによって強化されたFranの視界に封印Dungeonの入り口と思しきものが入ってきた。
30分番組だったら、ここらでアイキャッチが入ってCMが流れるところだろう。


封印Dungeonに到着した我々は、まず自然洞窟に住み着いていたNightWingなどを殲滅する。
ざっと探索するが、普通の洞窟でDungeonというほどのものではない。そこでGlobe FormになったFranが身をもって探索したところ、洞窟の中央に「岩壁・鉄壁・鉛壁・Adamantine壁・Force壁・虹色の壁・Forceの壁・Adamantine壁・鉛壁・鉄壁・岩壁」という戦車の複合装甲もかくやというほどの壁に囲まれた空間を発見する。
この空間にAccessするSecret Doorをみつけ、いろいろ試した結果Turn Undeadによって開くことが判明。Dungeon内に入ることができた。
Dungeon内はすべて先ほどの壁に囲まれ、なおかつ壁面すべてにDispelの魔法がかかっているということが見て取れた。
全員飛行しているので問題なかったが、ここまでして封印せねばならないものとは…と誰もが心中でツッコミを入れていたことだろう。
とある部屋で発見したReadme.txtという書物に、儀式の間に至る方法が記載されていた。
4つの試練の間にてConstructを倒し、儀式の間の扉を開けばいいらしい。
戦闘はおおむね順調に経過した。全体を通してInitiativeをPC側が把握していたことが勝因に上げられる。先手必勝、見敵必殺である。
Constructの中にAdamantine Clockwork Horror*1が混じっていたときだけParty間に今までと違う緊張が走ったのが御愛嬌。
ともかく最後の扉にたどり着いた我々は、いろいろ事前準備をしてこれを開けようとした…ところ、ClericがTrue SeeingをCastした途端、最後の戦闘が開始される。なんと背後の壁がIllusionで、その向こうにGood撲滅運動展開中と思われるEvil Partyの一団が強襲のタイミングを計っている状態が見えたのだ。
上半身がThri-kreen、下半身がDisplacer BeastのTauric Creature、同様に上半身がThri-kreen、下半身がSphinxの2体が前衛。
後衛がVanaraと思しきエテ公、そしてAnth-BatのCleric。合計4体。
Surprise Roundの行動で前衛はそれぞれHasteにShieldを展開とHasteにIoun Stone使用。猿がHaste後にVile Fireballを撃ち込んでくる。
(FranはGold Dragonの血によりFire Immuneだったため被害はなかった。)
最後にClericがHeartclutchをCastしてくるが、Saveを落とすことはなかった。
その後戦闘は激戦となるが、FranのDragon Breath*2やHoly Sword(Gem), PsionのMind BlastやWall of Ectoplasm, Anth-BatのMace of Odo, Anth-WhaleのChain Lashがうなり、大勢は決した。


最後に我らが封印儀式の間で見たものは、「レイン・オブ・カラレスファイア」とカタカナで描かれた神器を守護するGhostの交代人員(人柱?)となるべく消えていった、コナンの笑顔であった。合掌。


どうでもいいが、Psionic are differentを採用しなくても3版Psionicは卑怯である。Negate PsionicはDispel Magic扱いとなるのに、Dispel MagicではCounterできないのだ。戦術的な自由度が違いすぎる。
敵味方ともにHaste, Improved Biofeedback, Favor of Ilmatorを使っていたが、味方PsionのNegate Psionicで敵のEnchantを解除していったので、その後は楽勝であった。(敵はフルブースト状態だとAC50前後でFranの攻撃が当たらなかったが、Enchantがはげた後だと問題なく命中していた。しかもFortunate Fateも解除していたので復帰してくることもなかったのである。)
さらにWall of Ectoplasmによって戦力分断し、Mind Blastによって厄介な猿を無力化(Stun)している。
味方の強化に関してもAnimal AffinityをMax値が出るまでかけなおし、さらにMetapsionicで強化しているため、Franの能力値はStr+8, Dex+8, Con+8, Wis+8の援護をもらっていた。これが時間単位のDurationを持つという一点だけでも驚異である。
終戦闘でのFrancisの状態は以下。

Str13+8(Half-Dragon Template)+4(7th Ghaele)+4(Bull's Strength)+8(Animal Affinity)+8(Gillarons Blessing & Fuse Arm)=>45
*3
HP: 36+54(Con)+66(Bears Heart)=>156
DR: 10/+5 Max100 (Inertial Barrier)
Damage Immune: 34/attack (Improved Biofeedback + Favor of Ilmator)
Immune: Fire (Half-Gold Dragon), Fear (Weapon Ability)
Resistance: Acid-5/ Electricity-5/ Cold-5 (7th Ghaele), Sonic-5 (Endure Elements)
Attk: +32/+32/+27 (Str+17, Holysword+5, BAB+6, Prayer+1, Bless+1, Haste, Flanking)*4
Damage: 4d6+31(Str+25, Holysword+5, Prayer+1)*2
AC: 39 (+9Armor[Magic Vestment], +6Dex, +6Natural, +4Deflection, +4Haste)

まあ、いろいろあったけど楽しかったです。
田中画伯の描かれるDungeonにはシュールリアリズムのような芸術性があり、カンディンスキーを思わせる封印Dungeon入口のImageは忘れがたいものがありました。ただどうみても三角の扉を描いておきながら「四角い扉が…」と説明されるのは、初めて画伯の卓に参加したPlayerにとっては混乱の元になるのではないかと愚考いたします。以上。

*1:クソッタレなことにMordenkainens DisjunctionをSpで撃ってくるのだ。ふざけんな!

*2:6d10で47の出目だった

*3:Gillarons Blessingで増えた腕を戦闘には使えないということでFuse Armでたたむしかなかった。

*4:True StrikeのTattooを2つ保持していたので、それを使えば+52になる