Astralの海は俺の海
私見ではあるが、15 level以上の冒険者には強力なベース基地が必要である。
それも秘密基地、母艦とか発掘戦艦といったあたりが望ましい。
宇宙戦艦ヤマト、不思議の海のナディアと発掘戦艦の登場する作品を見て育った人間であれば、これを納得してもらえることだろう。
曰く、「漢の浪漫」というやつである。
DnD世界においても、WizardならばDemiplaneで自分のラボを持ったり、Clericが自分の教会を持ったり、Fighterが城持ちとなったり、RogueがGuild Masterとなるのは普通のステップアップとしてあることだ。
しかし、それが発掘戦艦(空飛ぶ船)であっていけない理由はどこにもないのである。というか推奨したいくらい?
ざっと調べてみるに、そのような母艦として使えるルールには以下のものがある。
●Halruaan Skyship
Shining Southに登場する「空飛ぶ帆船」である。市価400000gp、重量20t。
外観的には長谷川裕一「クロスボーン・ガンダム」に登場する帆船型。難点は機動性か。巨大飛行生物相手は厳しいかも。
それでもHigh Level Wizardがいれば作成することも可能なのが、DnDの素晴らしいところ。
前提としてFly(Sor/Wiz-3), Suspension(Sor/Wiz-4), Craft Wondrous Itemをクリアすれば、建艦できるのだ。
無論、200000gpと16000xpを支払い、400日が経過すれば。*1
●Gate Zeppelin
Planar Handbookは一部で不評なマニュアルであるが、発掘戦艦的な見地に立てば、はずせないマニュアルである。
なにせPlane間移動の可能なVehiclesを掲載しているのだから。
中でもGate Zeppelinである。これは「クィーン・エメラルダス」そのものといっていい。縮尺の問題を除いて。
データを見ると、乗員10名。積載量10トン。市価160000gp。
そしてユニークなのは、Zeppelinなので最低速度が設定されていず、Hoverできる点が素晴らしい。
●Living Astral Ship
同じくPlanar Handbookに収録されている究極の船。カスタマイズできるという時点で駄目ルールではあるのだが、やはりこれを採用したい。
弓月光「トラブル急行」やその他SF作品で登場する「生きた船」を再現したいなら、これが一番近いかもしれない。
- 作者: 弓月光
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1983/01/30
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男の子心を分かったつくりになっている点が非常に買える。
問題はこの船、作成条件などは記載されているのだが、価格が「オープン価格」となっているのがDMを説得するのに困難さを増していると言えよう。(正確には、「オープンマーケットで稀に売っているのをみつけることができる。それは盗まれたものだったり、その他の理由で人手に渡ったものだ」とある。ザブングルのような世界を連想する。というとランドシップってこと?)
やはり母艦からの発艦は、一度やってみたいシチュエーションだ。そして最後は母艦とともに特攻、というのはお約束。
しかし艦長として言いたい台詞は「弾幕薄いぞ、何やってんの!」*2だったり。
あ、Planar HandbookにはPlanar Sailerという普通の帆船っぽいのも掲載されています。
これで銀河漂流バイファムごっことかも出来るには出来そう。(またはアーサー・ランサム全集とか?)
*3