いかにして吉村はマンガ家となりしか

「あなたがいれば (6)」(吉村明美小学館)の巻末に穴埋めページとして表題作が収録されている。
これがなかなか面白い。吉村さんは普通にOLをやっていたらしい。
んで通勤ラッシュに耐え切れなくてヘロヘロになり、「おはようございます」と言うつもりで上司に声をかけたら、「会社辞めます」と思わず口走ってしまい、勤めていた会社を辞めちゃったようだ。
なんかそれは切なくも共感できる話。
おいらなんか「社会人、辞めます」とか「がちょ〜ん」とか「オヨビでない?」とか「こりゃまた失礼しましたー!」とか言いたくて言いたくて…仕方がないときがある。いやホント。
それはともかく、実家に戻って会社辞めた報告をしたときの様子が、著者らしい。
さんざん家族から罵倒されたものの、その頃にはマンガを2年間だけやってみようと決めていたため、馬耳東風状態だったのだ。妙なところで肝がすわっているというか。
しかし本当に売れてないのかなあ。吉村作品、私は結構好きなんだけど。