バタフライ・エフェクト

ふと思い立って、東武練馬のワーナー・マイカルでやっていたレイトショーで見てきました。
レイトショーゆえ帰りは成増からのバスがなく、例によって光が丘公園を北から南に徒歩で縦断して帰宅しました。夜の散歩といった趣ですが、なんかあちこち若者が車座に座り込んでウダウダしていたりして、雰囲気はあまり良好とは言えなかったですね。


それはともかく、映画の感想をば。
ひとことでいってGamer向きの作品ではない、かも?
とくにゲームブック好きには、オススメできない。
おいらなんか映画が終わった後、それなりに楽しめたものの、ゲームブックとして頭の中でストーリーを配置してみたらちょっと情けなくなってしまったので。
まあ、普通の人なら楽しめると思いますよ。たぶん。


こういった歯切れの悪い感想になるのも、扱っている問題に「時間跳躍」があるからなんですね。
昔から「時間跳躍」を扱うのは非常に難しいというのは定説ですから。
小説ならば広瀬正「マイナス・ゼロ」*1、コミックだと高橋留美子「ファイア・トリッパー」、映像だと「バック・トゥ・ザ・フューチャー」あたりがすぐに思い起こされますか。
あと長谷川裕一クロノアイズ」なんかも、ここらへんのテーマに取り組んでいるじゃあないですか。
こういった同じテーマでも問題の見せ方や処理の仕方に「お、センスあるなあ」とか「ちょっと苦しいけど泣けるから許す」とか「エンターティメント!」とか、思うわけですよ。
そういった中で、この作品がどういった感銘を与えてくれたのかと考えると、「うーむ」と唸らざるを得ないものがある。
まあ、ラストをどう受け取るかの違いでしかないのかも。
といったわけで、俺的には「バタフライ・エフェクト」よりも「ワラシベ・エフェクト」を切望する方向で。

*1:パンフの中で梶尾真治さんも言及していました。さすが!