桑田乃梨子の「888」

今月号のBIRZに掲載されていたネタがまた面白かったのでメモ。
題してサイドビジネスとしての「猫遊郭」。
内容はズバリ、遊郭のシステムをそのまま女性ではなく猫にして、ストレスにあえぐ現代人の心を癒そうという壮大な企画なのだった。
遊郭(妓楼)では、見立て(格子の間から遊女を選別すること)た後に「初会」といって遊客と遊女が出会うことになるのだが、まあ前哨戦のようなものである。遊女は会話も飲食も許されてなかったというから、客は勝手に酒飲む>遊女を眺めるを繰り返していただけなのかもしれん。
ここらへん猫の場合も一緒で、気に入った三毛猫と御対面するだけ。
学園モノならば、眼鏡の委員長を遠くから眺めている段階?
二回目の登楼を「裏を返す」といって、何でも店に遊女の名前を記した札が下がっていて、この札を客が指名すると裏返すことから来ているらしい。「○○ちゃん、御指名でぇ〜す」というやつか。ここでようやく会話してちょっち親しくなれるという寸法。
三毛猫とようやく遊ぶことが許され、至福のひと時が訪れる?
学園モノならば、ちょっとしたきっかけで眼鏡の委員長と初々しい会話をして舞い上がっている辺りか。
三回目ともなるともはや遊客も遊女も昵懇の仲となり、客は祝儀を出して“君が気に入ったから長く通うよ”という意思表示をする。これを「馴染み」というようだ。とくに祝儀を出さなければ「客人」という位置づけになって「馴染み」にはなれない。
馴染みとなると同衾が許され、もう世界は二人だけのもの〜といった有様。
猫が布団にもぐりこんで来てもオッケー、てなもんである。
さすがに学園モノではそこまでの描写はできないが、むしろ公認のイイ仲といったあたりに留めて置くのが美しいか。


作品内では以上に留まらず、通った回数をスタンプ帳で管理して、様々なサービスを提供する夢のような展開を見せておりました。複数プレイだとか、水揚げオークションとか、身請けシステム完備とか。相手は猫なんだけどね。
いやここまでネタを回してもらえれば、おいらも満足death。