ロミオ×ジュリエット

ジュリエットというか“紅い疾風”が精神的に追い詰められていく次第は、無論無知ゆえなのではあるが、周囲の勝手な期待の方に気持ち悪さを感じる。
ロミオのお坊ちゃんだとか、ジュリエットの偽善だとか(「最後まで貫けば偽善も善」とか)、幻想風味だけど紋切り型の背景世界だとか、かなり鑑賞者の心のあり方によって受け止め方が違う気がするなあ。
とはいえ、障害あっての恋愛であろうし、敢えて恋愛を己の情動をとるべきかとらざるべきかといったあたり、どこまで描いてくれるのか楽しみ。