東京の暴れん坊 俺が踏みつけた映画・古本・エロ漫画

東京の暴れん坊　俺が踏みつけた映画・古本・エロ漫画

塩山芳明

右文書院

\2000＋税

ISBN:9784842107035

ようやく読了。

巻末の人名索引が素晴らしい。
900名近い俳優・映画監督・作家・漫画家・政治家・犯罪者…を縦横無尽に斬り飛ばしたページがすぐに開ける親切設計だ。
内容は無茶苦茶毒舌（無論、読み手にも舌鋒の矛先は向けられている？）。
おいらは身内の褒め言葉に晒されるよりは突っ込みを受ける方が好み（マゾというわけではない）なので、こういった毒舌は歓迎なのだ。*1
だいたいテレもなく身内を持ち上げる神経ってのは気持ち悪いと思うのだが。まあ褒めて育てるってやつなのかしら。
ともかく逆説的に劣等感を感じさせない文章は面白くないとでも書きたくなるような面白さである。
所詮オレ、されどオレ。まあ、生来にしろ立場的にしろ厚顔無恥な人間には通用しない話ではあるが。
おいらには面白かった。それで十分。

*1:佐藤亜紀、種村季弘など私の中で好意的に受け入れられている人もバッサリ。