プラハ(チェコ)

ライプツィヒからドレスデン経由でプラハへ。
 EUヨーロッパ連合)に10ヶ国が参加する日。
 ・バルト3国(エストニアESTONIA[タリン]・ラトビア[リガ]・スロヴェニア) ・チェコスロヴァキア2国(チェコ・スロヴァキア)
 ・ポーランドワルシャワ] ・ハンガリーブダペスト] ・キプロス ・


例によってICEにてドレスデンに向かう。朝は余裕を持って出たので、ライプツィヒ駅では時間が余ったほど。
ICEもほとんど人が乗車していなくて快適だった。始発駅だったので、時間通りに運行したというのもある。
ドレスデンでの乗り換え時間が13分しかないので慌てたが、まったく問題なくECに乗り換える。ドレスデン駅は改修工事中のようだった。
(最初ドレスデン北駅で停車したので慌てて降りる準備をしたが、扉は開くことなく時間調整で停車しただけだった)
乗り換え後も4人席のコンパートメントで、正面にオバさんが座っているだけなのでゆったりと過ごせた。
列車はモルダウの流れをずっとプラハまで並走する形で進んでいく。すべては事もなく過ぎ行くかと思われた。
ところがやはりトラブルは1日1回起きるらしく、チェコの国境を越えた後、パスポートチェックは無事終えたものの乗車券チェックに引っかかる。
ユートレイルセレクトパスで乗車券はいらないはずだったが、選択した3つの国がドイツ・オーストリアスウェーデンとなっていたためにチェコでは使えないことが判明。
結局26ユーロを支払って乗車券を購入し、事なきを得る。旅行代理店の手配ミスだが、私も指摘されるまで気がつかなかった。
5月1日からEUに参加したとはいえ、言葉もチェコ語だし北ドイツの明るい雰囲気から盆地のボヘミアに入ってきたこともあり、なんとはなしに不安になる。
プラハに到着しガイドと合流したときに不安は的中する。
今までは日本人の女性がガイドだったのだが、ここではチェコ人(スラヴ系?)の男性がガイドとして用意されていた。
細かいニュアンス部分で意思疎通がうまくいかないことが予想される。
また旅行代理店とのチャンネルを持っていないらしく、ここでユートレイルセレクトパスの件の苦情を伝えることができなかった。
明日はオーストリアに入るので、そこで連絡をつけるしかない。


とはいえガイドのマルティンさんは親切は親切だった。日本の焼き物に興味があり何年か窯場にもいたそうだ。
お金を貯めてまた日本に行きたいと話していた。
5歳になる娘さんと奥さんがいるそうで、何でも娘さんが水疱瘡にかかっているらしく、観光中に不安になった奥さんから携帯に連絡が入ったりした。
それはともかく最初に昼飯が食べたいというと、旧修道院の地下室を改造したらしい「Peklo(地獄)」というレストランに案内してくれる。
チェコの料理(シュタヴナティー・グラーシュらしきもの。牛肉、もちもちしたパン[ポテトダンプリング?]、それが煮込んだ甘いスープの上にのっている)を堪能した。
スープに浸して食べるとかなりおいしい。
その後、プラハ城から観光をはじめる。終日歩いて観光することにしたため、結構細かいところまで案内してくれた。
・カレル橋
ヴァレンシュタインが住んでいたという屋敷
・ローマンティーク様式、ゴシック様式バロック
 1000年前後      1300年くらい? 1600年くらい?
 カトリックは派手。30年戦争中、プロテスタントによって2年くらい占領された時期があり、そのときに破壊されたりもしている。
・カレル橋の前の時代の橋桁がレストランの改築工事時にみつかり、それがそのまま残されてる。
 今はレストランのワインセラーになっていた。
・教会は観光客のために夜にコンサートを開く。
・黄金の小道(錬金術師たちが住んでいたといわれる)。ここにフランツ・カフカが住んでいたらしいが、非常に小さな家。
 城壁のアーチの位置に家がすっぽりおさまるようになっている。窓は銃眼の役割を果たしていた。
 狭い入り口は左手に竈があり台所兼用。床には地下室への入り口。右手にはおもちゃのような2階への螺旋階段。
 で、入り口から3歩くらいで居間になるが、3歩×4歩くらいの空間でしかない。閉所恐怖症でなくとも鬱々とした気分になれる。


なんとかチェコのホテルに投宿。なんとテレビをつけていたら、CLAMPの聖剣と思われるアニメがやっていた。
ここまでくると結構疲れがたまっている感じ。土産のことなどもあるが、今日はゆっくりして明日以降に備えた方が良い感じ。
プラハまで来てもったいない…と思うかもしれないが、まあ身体が資本なことには変わりない。
気がつくと雨が降っていた。


ホテルのレストランでデザートとコーラだけの夕食。昼が重かったので、まあそれでもいいかという感じ。
よくよくユートレイルセレクトパスを見てみると、チェコはパスの加盟国に入っていなかった。
なので、どちらにしても乗車券を買う必要があったわけだ。なんとも自分の勘違いだったとは。逆に旅行代理店に連絡取れずに助かった、のか?
明日以降の日程で、まともにガイドがつくのが明日だけ(グラーツでつくガイドは外人女性らしいし、最終日は空港まで送ってくれるだけ)なので、
荷物の発送をどうするのか考えないといけない。