ウィーン(オーストリア)

プラハから飛行機でオーストリア(ウィーン)へ。


朝5時前後に起床。6時半に朝食で7時には車が迎えに来るため、ビュッフェで簡単な朝食のみ。
空港への移動は昨日の運転手がベンツで送ってくれる。
ここでチェコの通貨を使い切るために、400コロネと10ユーロで運転手に支払いを納得させる。
もともとホテルでタクシーを利用すると590コロネくらいだし、700コロナか23ユーロという条件だったため、かなりいい値段だ。
まあチェコの貨幣を持っていてもしょうがないので、いいとする。
※1コロネが4,5円くらい。1ユーロは(私の換金時)136円だった。


空港ではまたもやトラブル。手荷物検査に引っかかった。
今度はドイツの戦車博物館で購入した万能ナイフ(折り畳み式)が没収ということになった。
どうでもいいが勝手に人の持ち物を没収するのはどうかと思う。
危険物持込ということだが、そんなのその場で言われて返却不可だとは、かなりムカついた。せめて発送手続きなりさせろよ。
チェコにはとことん相性が悪いと見える。


そのままオーストリア航空でウィーンに入る。昨日のプラハでもそうだったが、日本人と思われる姿をあちこちで見る。
なんだか鬱陶しい。欧州滞在も1週間を過ぎると、精神・肉体の両面で不安定になってくる。
身体は米の飯や味噌汁を要求している感じだし、疲労感も加わってちょっとしたことで怒りや悲しみを感じるようになる。
まあ、今日はガイドがついて車のついての一日観光なので、そこで調子を取り戻すしかない。
オーストリアの空港を出ると、ガイドのオオムラさんが待っていた。おっとりした年配の女性で、やはりこちらで暮らして長いそうである。
また運転手はビヤ樽のような体型のオヤジで、少し気が短そうだった。腕に鎖のブレスレットと指輪をはめている。見た目は悪役レスラーだ。


まずは土地勘を養うために、旧市街の元城壁にそって開通しているリンクと呼ばれる環状道路を流す。
そして基点となる「オペラ座」から、旧伊勢丹、ザッハ、などの位置を教えてもらう。
そしてウィーンの歴史博物館(?)でその歴史を見る。そこで昼食の時間となったのでレストラン・
グリーヒェンバイスルのサインルーム(著名人などのサインが壁に残っている部屋)で食事。
子牛のカツレツがこちらの地元料理ということでそれを食べる。デザートは芥子の実のケーキ・クリーム添え。
かなり満腹になる。
残りの時間は王宮の博物館で、ハプスブルグ家の宝物(食器類や宝剣や王冠、宝珠、王杓(セプター))を見る。
金銀宝石、様々な図柄の磁器。ひたすら豪華絢爛、目が眩む思いである。
つい最近、展示が「Sici?」(皇后エリザベート)のものになったらしく、それについての展示も堪能する。
しかし宝剣の刀身を飾っている紋様(文字や飾り)はどのようにして描かれているのだろうか?
興味があったのだが、専門の学芸員を捕まえて聞くしかないということで、ここでは問題を保留とした。
残念なことである。ガイドのオオムラさんは手に負えない部分については常識的な対応にとどまった。
それが普通ではあるが、旅程の最初の方で付いたガイドは「そこを何とか」という根性があった。まあそちらが幸運だったということか。


その後投宿したのち、夕食を食べに街に出る。街の位置関係を把握するためにも、実際に歩く必要があったのだ。
確かに旧市街を歩く分には、とくに問題があるようには感じなかった。繁華街も大丈夫そう。
オペラ座の裏で「天満屋」という日本料理屋が目に入り、思わずそこで食事をする。元気のもとは食事から、だ。
お茶漬けなどのメニューがあったが、御飯定食に納豆でかっこむ。
やはり日本人はこれでないと、と思ってしまった。
いろいろあったが、ほぼ満足して一日を終える。明日は一日自由行動だ。