デジモンアドベンチャー/デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム

いや噂に違わぬ一品でした。文句無く面白かったです。
実際、画面・物語構成に隙がないのです。登場人物各人の描写時間に差があるのは当然だとしても、それぞれ効果的な描写がなされているため、どこに視点をおいても楽しめるのだ。これは並みの作品では味わえないレベルでありましょう。
特典映像がまた面白いというか何というか。関弘美プロデューサーと細田守監督の現場レベルの話に一心に聞き入ってしまいましたよ。
まさか「みつばちのささやき」が根底にあって、「デジモンアドベンチャー」が制作されていようとは、スペシャルインタビューを拝見するまで全然気がつかなった。おいらが「みつばちのささやき」を見たのはもう20年近く昔ってのもあるけど、やっぱり本職の作品づくりを手がけている方は、いろいろな過去作品によるインスパイアをうまく組み合わせて描くべきものを展開していくのだなあ…などと思いました。
あとは、「ぼくらのウォーゲーム」での(ヒロイン?)空さんの立ち位置が非常に良かった。
つーか、太一のプレゼントした髪飾りをつけたカットを最後にもってくるのは、正直オイラのハートを鷲掴みする演出ですかっ! と叫びたくなりましたよ。話の本筋とは別なんだけど、同時進行で喧嘩から仲直りまでを見せてしまうのが、いいんだよな。
声優のキャスティングとしては、荒木香恵(太一の妹、ヒカリ役)が出演している点に注目。
同年代なのでちょっち応援していたりする。*1
最後に「デジモンアドベンチャー」の舞台が(私が住んでいる)光が丘だった点が、なんか非常に作品とシンクロしてしまった原因でもある。夜の光が丘をヒカリを探して歩き回る太一とか、ヒカリを背負って街を徘徊するパクモンとか、かなり現実の世界がオーバーラップしてました。
とはいえ、作品内は1995年となっているので、私が引っ越してくる前の光が丘ではあるのでしょうが。

*1:オススメPSゲーム「プリズムコート」で、岡嶋あかりのCVも担当している。